セント・パトリックス・デー

March 17, Monday

セント・パトリックス・デー
© ShutterStock
セント・パトリックス・デー(St. Patrick's Day)は、アイルランドの守護聖人である聖パトリック(St. Patrick)の命日である3月17日に祝われる祝祭日です。この日は、アイルランドの文化とキリスト教の伝統を祝う日として、アイルランド国内はもちろん、世界中のアイルランド系移民の多い国々でも広く祝われています。

聖パトリックとは
聖パトリックは5世紀頃にアイルランドにキリスト教を広めた人物とされており、アイルランドのキリスト教化に大きく貢献したと伝えられています。彼はもともとイギリス出身で、若い頃にアイルランドに奴隷として連れてこられましたが、後に脱出し、司祭となって再びアイルランドに戻り、布教活動を行いました。

祝日の特徴と伝統
セント・パトリックス・デーには、以下のような伝統や風習があります。

- 緑色を身につける:緑はアイルランドの象徴的な色であり、アイルランドの風景やシャムロック(三つ葉のクローバー)を表しています。聖パトリックが三位一体を説明するためにシャムロックを用いたという伝説もあります。
- パレード:アイルランドだけでなく、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどでも盛大なパレードが行われます。特にニューヨークやシカゴのパレードは世界的に有名です。
- 食と飲み物:この日にはアイルランドの伝統料理(コーンビーフとキャベツなど)や、緑色に染めたビールが楽しまれます。
- 宗教的な行事:カトリック教会ではミサが行われ、聖パトリックの功績をたたえる祈りが捧げられます。

世界での広がり
セント・パトリックス・デーは、アイルランド系移民が多い国々で特に盛大に祝われます。アメリカでは19世紀から20世紀初頭にかけて移民が増えたことにより、祝祭の規模が拡大しました。現在では、アイルランド系でない人々もこの日を楽しむようになり、文化的なイベントとして国際的に認知されています。

現代における意義
今日のセント・パトリックス・デーは、アイルランドの文化や伝統を称える日であると同時に、多文化共生や国際交流の象徴ともなっています。宗教的な意味合いに加え、音楽、ダンス、料理などを通じてアイルランドの豊かな文化を世界中の人々が体験する機会となっています。
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