戦勝記念日
May 9, Friday
この日は、第二次世界大戦で命を落とした兵士や市民を追悼し、戦争の終結と平和の重要性を再確認する日とされています。特にロシアでは、戦勝記念日は国家的な祝日であり、盛大な軍事パレードや記念式典が行われます。モスクワの赤の広場では、戦車やミサイル、兵士たちが行進する大規模なパレードが開催され、ロシア大統領をはじめとする政府高官が出席します。
また、戦勝記念日は多くの市民にとって家族や祖先の戦争体験を思い出す機会でもあります。多くの人々が「不滅の連隊(Бессмертный полк)」と呼ばれる行進に参加し、戦争で戦った家族の写真を掲げて街を歩きます。この行進は2010年代から広まり、ロシア国内外で広く行われるようになりました。
一方で、戦勝記念日の意味や祝われ方は国によって異なります。西ヨーロッパ諸国やアメリカでは、ドイツの降伏が署名された5月8日を「ヨーロッパ戦勝記念日(V-E Day)」として記念しています。これは時差の関係で、ヨーロッパでは5月8日、モスクワでは5月9日となったためです。