七つの悲しみの聖母の記念日

September 15, Monday

七つの悲しみの聖母の記念日
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七つの悲しみの聖母の記念日について

七つの悲しみの聖母の記念日(Our Lady of Sorrows)は、カトリック教会において聖母マリアが経験した七つの苦しみを記念する祝日です。この記念日は毎年9月15日に祝われ、特に聖母の苦しみとイエス・キリストの受難との深い結びつきを黙想する日とされています。

起源と歴史

この祝日の起源は13世紀にさかのぼり、特に「悲しみの聖母会」(Servite Order)と呼ばれる修道会によって広められました。彼らは聖母マリアの苦しみに特別な敬意を払い、その信心を広めることに努めました。1727年、教皇ベネディクト13世によってこの記念日は全教会で祝われるようになり、1913年には教皇ピウス10世によって現在の9月15日に定められました。この日は十字架称賛の祝日の翌日にあたります。

七つの悲しみの内容

聖母マリアが経験したとされる七つの悲しみは、以下の出来事に基づいています:

1. シメオンによる預言(ルカ2:25–35)
2. エジプトへの逃避(マタイ2:13–15)
3. 12歳のイエスを神殿で見失う(ルカ2:41–50)
4. イエスが十字架を担って歩くのを見守る(ルカ23:27–31)
5. イエスが十字架にかけられて死ぬのを見守る(ヨハネ19:25–30)
6. イエスの遺体を十字架から降ろされるのを受け取る(ルカ23:50–54)
7. イエスの遺体を墓に葬る(ルカ23:55–56)

これらの出来事は、聖母マリアが母として味わった深い悲しみを象徴しており、信者たちはこれらを黙想することで、マリアの信仰と忍耐、そして神への従順を学びます。

典礼と信心業

この記念日には特別なミサが行われ、典礼の中で「悲しみの聖母」の姿が強調されます。多くの教会では、七つの悲しみを黙想する「七つの悲しみのロザリオ」が唱えられます。この祈りは、各悲しみごとに一つの「主の祈り」と七つの「アヴェ・マリア」を唱える形式で行われます。

信仰的意義

七つの悲しみの聖母の記念日は、苦しみの中でも神への信頼を失わなかったマリアの模範を思い起こさせます。信者にとっては、自らの苦しみをマリアの苦しみと重ね合わせ、神の救いの計画に参与する機会とされています。また、苦しむ人々への連帯と慰めの精神を育む日でもあります。
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