コロンブス・デー
October 12, Sunday
アメリカでは、コロンブス・デーは毎年10月の第2月曜日に祝われます。これは1971年に連邦政府が「Uniform Monday Holiday Act(統一月曜祝日法)」を施行したことにより、固定日(10月12日)から移動祝日となりました。この祝日は連邦政府の公式な祝日であり、多くの州や自治体でも祝われていますが、すべての州で一様に祝われているわけではありません。
歴史的背景と意義
コロンブス・デーは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、特にイタリア系アメリカ人の間で重要な文化的祝日として広まりました。コロンブス自身がイタリア出身であることから、イタリア系移民の誇りやアメリカ社会への貢献を象徴する日とされてきました。
論争と代替の祝日
近年では、コロンブスの航海が先住民に対する暴力や植民地支配の始まりであったという歴史的評価から、この祝日をめぐる議論が高まっています。そのため、一部の州や都市では「先住民の日(Indigenous Peoples’ Day)」として代替の祝日を制定し、先住民の文化や歴史を称える日としています。たとえば、カリフォルニア州の一部都市やニューメキシコ州、サウスダコタ州などでは、公式に「先住民の日」として祝われています。
祝日の過ごし方
コロンブス・デーには、パレードや文化イベント、歴史的な展示などが行われることがあります。特にニューヨーク市では、イタリア系アメリカ人コミュニティによる大規模なパレードが有名です。また、学校や政府機関、銀行などが休業となる場合もありますが、州や地域によって異なります。
このように、コロンブス・デーはアメリカの歴史と文化に深く関わる祝日でありながら、現代ではその意義やあり方について再評価が進んでいる日でもあります。
他の年のコロンブス・デー
- 2021 October 12, Tuesday
- 2022 October 12, Wednesday
- 2023 October 12, Thursday
- 2024 October 12, Saturday
- 2026 October 12, Monday