セント・ジョージズ・デー
April 24, Thursday
聖ジョージとは誰か
聖ジョージは、3世紀ごろに実在したとされるローマ帝国の兵士で、キリスト教徒であったために殉教した人物です。彼は中世ヨーロッパで非常に人気のある聖人となり、特に「ドラゴン退治」の伝説で知られています。この伝説では、聖ジョージが村を脅かしていたドラゴンを退治し、村人たちを救ったとされています。この物語は勇気と信仰の象徴として語り継がれ、イングランドでは国民的英雄として崇められるようになりました。
イングランドにおける祝祭
セント・ジョージズ・デーは、イングランドにおいて国民的な誇りを表す日とされ、イングランドの国旗である「セント・ジョージ・クロス（赤い十字）」が掲げられます。教会では特別な礼拝が行われ、学校や地域社会でも関連イベントが催されることがあります。伝統的な衣装を着たり、聖ジョージの物語を再現する劇が行われたりすることもあります。
現代における位置づけ
現在のイングランドでは、セント・ジョージズ・デーは公式の祝日（バンクホリデー）ではありませんが、文化的な重要性は高く、ナショナル・デー（国の日）としての役割を果たしています。イングランドのアイデンティティを祝う日として、近年では祝日としての格上げを求める声もあります。
他国での祝福
聖ジョージはイングランドだけでなく、ジョージア、カタルーニャ（スペイン）、ポルトガル、エチオピアなど、複数の国や地域でも守護聖人とされており、それぞれの文化でセント・ジョージズ・デーが祝われています。たとえば、スペインのカタルーニャ地方では「サン・ジョルディの日」として、恋人同士が本とバラを贈り合うロマンチックな日として知られています。
セント・ジョージズ・デーは、宗教的な意味合いに加えて、国民的な誇りや文化的アイデンティティを表現する重要な日として、多くの人々に親しまれています。