マーカブーチャの日
February 12, Wednesday
マーカブーチャの日(Makha Bucha Day)は、タイをはじめとする上座部仏教国で祝われる重要な仏教の祝日で、仏暦の3月(通常はグレゴリオ暦の2月または3月)に行われます。この日は、仏陀の教えを広めるために自発的に集まった1,250人の弟子たちが、同じ日に、事前の招集なしに仏陀のもとを訪れたという出来事を記念しています。
マーカブーチャの日の由来
この祝日は、仏陀が弟子たちに「仏教徒として守るべき基本的な教え(オワーダ・パーティモッカ)」を説いた日とされており、仏教における三宝(仏・法・僧)への帰依を再確認する機会とされています。この出来事は、仏教の歴史において「四つの奇跡」が同時に起こった日とも言われています。
四つの奇跡とは
1. 1,250人の阿羅漢(悟りを開いた修行者)が自発的に集まったこと
2. その全員が仏陀によって直接出家を許された弟子であったこと
3. 集まった日が満月の日であったこと
4. 仏陀が彼らに教えを説いたこと
マーカブーチャの日の行事
この日には、全国の寺院でさまざまな宗教行事が行われます。信者たちは寺院を訪れ、托鉢への供物、説法の聴聞、瞑想などを行います。特に夜には「ウィアンティアン」と呼ばれる儀式が行われ、信者たちがろうそく、線香、花を手に持ち、仏塔や本堂の周囲を3周して仏陀・法・僧への敬意を表します。
社会的な影響
マーカブーチャの日はタイでは国民の祝日とされており、学校や官公庁、企業などが休業となります。また、アルコールの販売が禁止されるなど、敬虔な雰囲気が社会全体に広がります。人々はこの日を通じて、仏教の教えに立ち返り、徳を積むことの大切さを再認識します。
まとめ
マーカブーチャの日は、仏教徒にとって信仰を深める重要な日であり、仏陀の教えを再確認し、日常生活において善行を実践する契機となる祝日です。タイを訪れる際にこの日にあたれば、地元の寺院での厳かな儀式に触れる貴重な体験ができるでしょう。
他の年のマーカブーチャの日
- 2022 February 16, Wednesday
- 2023 March 6, Monday
- 2024 February 24, Saturday
- 2026 March 3, Tuesday