ランタンフェスティバル
February 12, Wednesday
ランタンフェスティバル（元宵節、ユエンシャオジエ）は、中国をはじめとする中華圏の国々で旧暦の1月15日に祝われる伝統的な祝日です。春節（旧正月）から数えて15日目にあたり、春節の締めくくりとして盛大に行われます。この日は満月の日でもあり、家族の団らんや平和、幸福を象徴する重要な日とされています。
起源と歴史
ランタンフェスティバルの起源は2000年以上前の漢代にさかのぼります。仏教の影響を受け、僧侶たちが仏陀をたたえるために灯籠を灯したことが始まりとされます。また、道教や民間信仰とも結びつき、天帝や祖先を祀る行事としても発展しました。
主な風習とイベント
この祝日では、色とりどりのランタン（灯籠）を飾ったり、夜空にランタンを飛ばしたりするのが特徴です。ランタンには伝統的な模様や動物、神話の登場人物などが描かれ、観賞用として街中に飾られます。また、ランタンの中に謎かけ（灯謎）を入れて、人々がそれを解く遊びも人気です。
食文化：元宵（湯円）
この日に欠かせない食べ物が「元宵（ユエンシャオ）」または「湯円（タンユエン）」と呼ばれる団子です。もち米の粉で作られ、中には黒ごま、あんこ、ピーナッツなどの甘い餡が入っています。丸い形は家族の円満や幸福を象徴しています。
現代のランタンフェスティバル
現在では中国本土だけでなく、台湾、香港、シンガポール、マレーシアなどの華人社会でも盛大に祝われています。特に台湾の「平渓天燈祭」や「台南ランタンフェスティバル」は国際的にも有名で、観光客を多く集めています。日本でも横浜中華街や神戸南京町などで関連イベントが開催されることがあります。
文化的意義
ランタンフェスティバルは、家族の絆を深め、過去一年の無事を感謝し、新しい年の幸福を願う日です。また、光と色彩に満ちた幻想的な雰囲気は、人々に希望と喜びをもたらします。伝統と現代が融合したこの祝日は、中華文化の豊かさと多様性を象徴する重要な行事の一つです。
他の年のランタンフェスティバル
- 2022 February 15, Tuesday
- 2023 February 5, Sunday
- 2024 February 24, Saturday
- 2026 March 3, Tuesday