マルディグラ
March 4, Tuesday
ルイジアナ州
起源と宗教的背景
マルディグラの起源は中世ヨーロッパにさかのぼり、キリスト教のカレンダーに基づいています。四旬節はイースター(復活祭)までの40日間の悔い改めと断食の期間であり、その直前にあたるマルディグラは、肉や乳製品などの贅沢な食材を使い切る日とされていました。これが「脂の火曜日」と呼ばれる理由です。
代表的なマルディグラの祝い方
マルディグラは世界各地で祝われますが、特に有名なのはアメリカ・ルイジアナ州ニューオーリンズでの祝祭です。ここでは、以下のような特徴的なイベントが行われます。
パレード:色とりどりの山車(フロート)が街を練り歩き、仮装した人々がビーズやコインなどの小物を観客に投げます。
仮装とマスク:参加者は華やかな衣装やマスクを身につけ、非日常的な雰囲気を楽しみます。
キングケーキ:紫、緑、金の砂糖で飾られたリング状のケーキが伝統的に食べられます。中には小さな人形が隠されており、それを引き当てた人は次回のパーティーを主催する役目を担います。
色の意味
マルディグラの象徴的な色は、紫、緑、金の3色です。それぞれに意味があり、紫は正義、緑は信仰、金は力を表しています。これらの色は衣装や装飾、キングケーキなどに使われ、祭り全体のテーマカラーとなっています。
世界各地のマルディグラ
マルディグラは地域によって呼び名や祝い方が異なります。たとえば、ブラジルでは「カーニバル」として知られ、リオデジャネイロのサンバパレードが有名です。イタリアのヴェネツィアでは仮面舞踏会が行われ、フランスでは「カーニヴァル」として祝われます。いずれも、四旬節前の最後の祝祭として、食と音楽、踊りを楽しむ文化が共通しています。
現代におけるマルディグラ
今日では、マルディグラは宗教的な意味合いだけでなく、地域文化や観光資源としても重要なイベントとなっています。特にニューオーリンズでは、数週間にわたるフェスティバルが開催され、世界中から観光客が訪れます。地元の人々にとっても、家族や友人と集まり、伝統を共有する大切な時間です。
他の年のマルディグラ
- 2022 March 1, Tuesday
- 2023 February 21, Tuesday
- 2024 February 13, Tuesday
- 2026 February 17, Tuesday