サン・フェルミン祭

6 - July 13, Sunday – Sunday

ナバーラ

サン・フェルミン祭
© ShutterStock
サン・フェルミン祭(スペイン語:San Fermín)は、スペイン北部のナバラ州パンプローナ市で毎年7月6日から14日まで開催される伝統的な祭りです。この祭りは、パンプローナの守護聖人である聖フェルミン(San Fermín)を称える宗教的な行事に起源を持ちつつ、現在では世界的に有名な観光イベントとしても知られています。

最も有名なイベント:牛追い(エンシエロ)
サン・フェルミン祭の中でも特に有名なのが「エンシエロ(Encierro)」と呼ばれる牛追いです。これは毎朝8時に行われ、数百人の参加者がパンプローナ旧市街の狭い石畳の通りを、6頭の闘牛とともに走り抜けます。コースは約850メートルで、最終的に闘牛場に到達します。牛追いは非常に危険で、毎年負傷者が出ることでも知られていますが、スリルを求めて世界中から多くの観光客が参加します。

祭りの始まりと終わり
祭りは7月6日正午、「チュピナソ(Chupinazo)」と呼ばれるロケットの打ち上げで始まります。市庁舎前の広場には白い服に赤いスカーフを身に着けた人々が集まり、歓声とともに祭りの幕開けを祝います。そして、7月14日深夜には「ポブレ・デ・ミ(Pobre de mí)」というキャンドルを持った静かなセレモニーで祭りが締めくくられ、参加者たちは「来年また会おう」と別れを告げます。

その他の行事
サン・フェルミン祭では牛追いのほかにも、闘牛、宗教行列、伝統舞踊、音楽パレード、花火大会、子ども向けのイベントなど、多彩な催しが行われます。特に7月7日の聖フェルミンの祝日には、聖人の像を担いだ宗教行列が市内を練り歩き、地元の人々にとっては非常に重要な日とされています。

文化的意義と国際的な注目
この祭りは、スペインの伝統文化を象徴する行事の一つであり、作家アーネスト・ヘミングウェイが1926年に発表した小説『日はまた昇る(The Sun Also Rises)』で描かれたことにより、国際的な知名度を高めました。現在では世界中から観光客が訪れ、パンプローナの人口が祭り期間中に数倍に膨れ上がるほどの盛況ぶりです。

安全と倫理的な議論
一方で、牛追いや闘牛に対する動物愛護の観点からの批判もあり、祭りの在り方については国内外で議論が続いています。地元自治体は安全対策を強化しつつ、伝統と現代的価値観のバランスを模索しています。

サン・フェルミン祭

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