自由と独立のための戦いで犠牲となったクロアチア人の追悼の日
May 17, Saturday
この祝日は、クロアチアの現代史、特に1990年代初頭の独立戦争(クロアチア独立戦争)と深く関係しています。1991年にユーゴスラビアからの独立を宣言したクロアチアは、独立をめぐる武力衝突に巻き込まれ、多くの命が失われました。この戦争において命を落とした兵士や民間人、またその後の平和維持活動や国防任務で犠牲となった人々を追悼するために、この日が設けられました。
追悼の日には、全国各地で記念式典や献花、黙祷が行われ、政府高官や軍関係者、遺族、市民が参加します。首都ザグレブでは、国立墓地や戦没者記念碑での公式行事が行われることが多く、テレビやラジオでも特別番組が放送されます。また、学校や公共機関ではこの日を通じて平和と自由の大切さを学ぶ教育活動が行われることもあります。
この祝日は、クロアチア国民にとって過去の犠牲を忘れず、未来への責任を再確認する重要な日であり、国家としてのアイデンティティと誇りを象徴する日でもあります。