フィリピン独立記念日
June 12, Thursday
歴史的背景
フィリピンは1565年から約300年間スペインの植民地支配下にありました。19世紀後半になると、独立を求める動きが高まり、1896年にはフィリピン革命が勃発しました。1898年、米西戦争の最中にアメリカがスペインに勝利し、フィリピンの支配権はスペインからアメリカに移りましたが、その前にアギナルド将軍が独立を宣言しました。この独立宣言は、フィリピン国旗の掲揚と国歌「ルパン・ヒナンラップ」の初演とともに行われました。
祝日の変遷
当初、フィリピンの独立記念日はアメリカからの独立を記念する1946年7月4日とされていましたが、1962年に当時のマカパガル大統領が、より歴史的意義のある1898年6月12日を正式な独立記念日と定めました。これにより、7月4日は「フィリピン共和国の日(Philippine Republic Day)」と改称されました。
現在の祝賀行事
フィリピン独立記念日は、全国的に祝われる重要な祝日であり、政府主催の式典、軍事パレード、花火、文化イベントなどが行われます。特にマニラのリサール公園では、フィリピン大統領が出席する公式な記念式典が開催され、国旗掲揚や献花が行われます。また、学校や公共施設では歴史教育の一環として独立の意義を学ぶ活動も行われます。
この日は、フィリピン人にとって国家の主権と自由を再確認する重要な日であり、愛国心を高める機会となっています。