イストリア、リエカ、ザダルおよび諸島をクロアチアの母国と統一する決定の日

September 25, Thursday

イストリア、リエカ、ザダルおよび諸島をクロアチアの母国と統一する決定の日
© ShutterStock
イストリア、リエカ、ザダルおよび諸島をクロアチアの母国と統一する決定の日は、クロアチアにおいて毎年9月25日に祝われる国家の記念日です。この日は、第二次世界大戦後の1943年に、イストリア半島、リエカ（フィウーメ）、ザダルおよび周辺の島々が正式にクロアチアの一部として統合される決定がなされた歴史的な出来事を記念しています。

この統一の決定は、1943年9月13日から15日にかけてパジン（イストリア地方）で開催された「イストリア人民解放会議（Narodni odbor za Istru）」によって採択されました。会議では、これらの地域が長年にわたりイタリアの支配下に置かれていたことを終わらせ、クロアチア人民共和国（後のユーゴスラビア社会主義連邦共和国の一部）への統合を求める決議がなされました。

この決定は、イストリアやリエカ、ザダルといった地域に住むクロアチア人にとって、民族的・文化的な帰属意識の回復を意味し、長年の抑圧と同化政策に終止符を打つものでした。また、イタリアのファシズム体制からの解放という象徴的な意味も持ちます。

クロアチアでは、この日を通じて国家の統一と独立、そして多様な地域が一つの国としてまとまった歴史的意義を再確認する機会とされています。学校や公共機関では記念行事が行われ、歴史的背景についての教育や文化的イベントが催されることもあります。
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