こどもの日
May 5, Monday
由来と歴史
こどもの日の起源は、古代中国の「端午の節句」にさかのぼります。この風習が日本に伝わり、奈良時代から平安時代にかけて宮中行事として行われるようになりました。江戸時代には、5月5日は「男の子の節句（端午の節句）」として広まり、武家社会では男児の成長と出世を願う日とされていました。これに対して、3月3日は「女の子の節句（ひな祭り）」とされています。
こどもの日の風習
こどもの日には、さまざまな伝統的な風習があります。
* 鯉のぼり（こいのぼり
家庭では、庭やベランダに鯉のぼりを立てて飾ります。鯉は中国の伝説で滝を登って龍になるという話から、困難を乗り越えて立派に成長する象徴とされています。
* 五月人形と兜（かぶと）
室内には、武者人形や兜、鎧などを飾ります。これらは、子どもを災いから守り、強くたくましく育つようにとの願いが込められています。
* 柏餅（かしわもち）とちまき
こどもの日には、柏餅やちまきを食べる習慣があります。柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、「家系が絶えない」縁起物とされています。ちまきは中国由来の風習で、厄除けの意味があります。
現代のこどもの日
現在では、男の子に限らず、すべての子どもたちの幸福を願う日として祝われています。また、母に感謝する日でもあるとされ、家族で過ごす大切な日となっています。学校や地域でも、子ども向けのイベントやお祭りが開催されることがあります。
まとめ
こどもの日は、日本の伝統と家族の絆を大切にする祝日です。子どもたちの健やかな成長を願い、家族で一緒に過ごすことで、その意味を改めて感じることができます。