三一節
March 1, Saturday
三・一独立運動の背景
1910年、日本は大韓帝国を併合し、朝鮮半島を植民地支配下に置きました。これに対する朝鮮民族の不満と独立への願いが高まり、1919年に全国的な独立運動が展開されました。この運動は、同年1月にアメリカ大統領ウッドロウ・ウィルソンが提唱した「民族自決の原則」に影響を受けたとされています。
三・一独立運動の概要
1919年3月1日、ソウル(当時の京城)で学生や宗教指導者、市民らが集まり、独立宣言書を読み上げ、平和的なデモを開始しました。この運動は瞬く間に全国に広がり、約200万人が参加したとされています。しかし、日本の統治当局はこれを武力で鎮圧し、多くの死傷者や逮捕者が出ました。
三一節の意義
三一節は、韓国における独立運動の象徴的な日であり、韓国人の民族的自覚と独立への意志を示す重要な記念日です。この日には、政府主催の記念式典が行われ、国旗(太極旗)が掲揚され、独立運動に参加した人々の功績が称えられます。また、ソウルの「独立記念館」などでは特別展示や行事が開催されます。
現代における三一節
現在の韓国では、三一節は国民の祝日として広く認識されており、学校や官公庁、企業などは休業となります。また、愛国心を育む教育の一環として、学校では三一運動に関する授業や行事が行われることもあります。
三一節は、韓国の近代史における重要な転換点を記念する日であり、自由と独立を求めた人々の精神を今に伝える大切な日とされています。